ハスクバーナの歴史:325 年以上も続けられているイノベーション
1689 年以来、ハスクバーナ(現在はハスクバーナグループの一部)は、さまざまな高品質の製品を製造してきました。優れたエンジニアリングスキル、きわめて強い起業家精神、高品質製品への情熱によって革新的なソリューションを生み出し、ミシン、ストーブ、オートバイから、今日の最先端の屋外機器製品にいたるまで、成功し続けてきました。
私たちの遺産
1600 年代後半、ヨーロッパ全土で猛威を振るった戦争は、スウェーデンにおける武器の生産量の増加につながりました。製造工程で水力発電が必要だったため、1689 年にスウェーデン南部の Huskvarna(当時は Husqvarna と表記)にある滝のそばで掘削作業が行われ、現在でも多くの製品が生産されています。
武器の必要性が低下すると、武器の製造で得られた精密なエンジニアリングスキルを、ミシン、狩猟用武器、まきストーブ、ミンチ機、自転車、オートバイ、ガスストーブ、電子レンジなど、まったく新しい製品群に適用することで、事業範囲を拡大する機会を見出しました。
環境と人間工学的な懸念
ハクスバーナにとって、さまざまな種類の製品の開発と製造から得られたノウハウは、新製品を設計し、既存のソリューションに挑戦するための資産となりました。これは初のチェンソーの開発に示される「既成概念にとらわれずに物事を考える」というハスクバーナのやり方の先駆けとなりました。当時市販されていた既存のチェンソーは、騒音の問題を引き起こしていました。ハクスバーナは、自社で開発したオートバイのマフラー技術を採用することで、Husqvarna 90 の騒音レベルを当時の競合製品の半分に低減することに成功しました。このソリューションのすぐ後に、白蝋病を予防する防振技術や初の自動チェンブレーキに代表される新しい発明が続きました。
ハクスバーナは長年にわたって、革新的で受賞歴のある、ユーザー重視のソリューションと製品を導入することにより、その技術的リーダーシップを証明してきました。
- X-Torq® は主に手持ち式製品で使用され、世界で最も厳しい環境規制に従って、高い燃料効率と排気ガスレベルの削減を実現します。
- AutoTune(オートチューン)™ は、プロ向けチェンソーにおける技術的および環境的打開策であり、排気ガスを最小限に抑え、エンジンと性能を最適化します。キャブレターの調整に時間を費やす必要はありません。
- バッテリー駆動式芝刈機およびチェンソーは、ガソリン駆動式と同等の性能を発揮しながら、軽量で、静かで、直接的な排ガスゼロを実現します。
- ロボット芝刈機は騒音を出さない自動芝刈機で、ご家庭や施設管理者の時間を解放し、使用中にガスを直接排出せず、エネルギーをほとんど消費しません。
- 建設業界向けの解体ロボットは、軽量でありながら高出力。リモコン装備で、労働者が立ち入るのは危険すぎる場所での解体作業を可能にします。現在ハスクバーナ製品は、世界中の自宅の庭、公園、森林、建設現場で活躍し、職人が自信を持って能力を発揮できるようにしています。
ハスクバーナのマイルストーン
1689:船出
ハスクバーナの最初の工場は、兵器の製造のためにスウェーデン南部の Huskvarna(以前は Husqvarna と表記)にある滝の近くに建てられました。銃の生産は 1989 年まで続きました。
1872:新分野を開拓する
Crown 社とのライフル契約が終了し、ハスクバーナは事業範囲を拡大することを決めました。これによりきわめて革新的で野心的な時代の始まりとなり、その結果、ミシン(1872)、狩猟用武器(1877)、まきストーブ(1877)、ミンチ機(1892)、スウェーデン初のタイプライター(1895)、自転車(1896)など、幅広い新製品が生まれました。家庭用機器はいまだに Electrolux 社によって北欧諸国で販売されており、ミシン部門は、現在、SVP Worldwide の一部となっています。
1903:オートバイの時代が始まる
1903 年、ハスクバーナはオートバイを発表しました。その後 1982 年には、伝説のパリダカールラリーの 250cc クラスで、ハスクバーナのバイク MC 258 が優勝しました。オートバイ部門は 1986 年に売却され、現在はオーストリアの Pierer AG 社の一部となっています。
1918:芝刈機
「Norrahammars Bruk」を買収し、ボイラーと手押し式芝刈機という 2 つの新製品をポートフォリオに追加しました。
1947:最初の電動式芝刈機
初の商用電動式ハスクバーナ 芝刈機が 1947 年に発売され、1959 年には初の家庭用モデルが発売されました。
1959:最初のチェンソー
初のチェンソー「ハスクバーナ 90」を発表しました。このチェンソーは、スウェーデンを代表するデザイナー、Sixten Sason 氏が設計したもので、オートバイのマフラー技術を採用し、競合他社よりも低い騒音レベルを達成しました。このチェンソーは、後に建設業界向けのパワーカッティングツールに発展しました。
1969:振動防止により人間工学の新しい標準を設定
世界中の林業労働者に共通の問題である「白蝋病」を防ぐ画期的な振動防止機能を備えた Husqvarna 180 チェンソーがリリースされました。
1973:自動チェンブレーキにより、安全性の向上
ハスクバーナは、世界で初めて自動チェンブレーキを備えたチェンソーを発表しました。1999 年には TrioBrake ™ 機能が発表され、ユーザーは右手でチェンブレーキをかけることができるようになりました。その結果、林業労働者の負傷リスクがさらに低減されました。
1985:乗用芝刈機ライダーの年
Husqvarna 乗用芝刈機ライダーの最初の試作品が開発されました。前面に装備されたカッティングデッキにより、優れた操縦性を実現しました。翌年には生産が開始されました。
1995:ロボット芝刈機の誕生
ハスクバーナは、今日の Automower™ の前身であり、太陽光発電だけで動作する、世界で初めての商用完全ロボット芝刈機 Solar Mower を発売しました。2013 年には、GPS を内蔵した第 3 世代モデルが導入されました。
2009:AutoTune(オートチューン)™ - 環境問題の打開策
ハスクバーナは、プロ向けチェンソーに技術的および環境的打開策をもたらす AutoTune ™を発表しました。この新しいイノベーションは、燃料フローを自動的に調整し、性能を最適化して排気ガスを最小限に抑えます。
2012:エンジン並みの性能を持つバッテリー製品
ハスクバーナはチェンソー、トリマー、ヘッジトリマー、そしてまったく新しい乗用芝刈機ライダー などのバッテリー製品シリーズを発表しました。これらはエンジン並みの性能を備え、直接的な排ガスがゼロで、騒音、振動、メンテナンスが大幅に低減されています。
2016:X-Cut ソーチェン
ハスクバーナは、チェンソーのチェン製造を開始しました。これによりハスクバーチェンソーの切断レベルがグレードアップし、効率向上が実現しました。X-Cut チェンは、材料から完成品まで、チェンの高度に複雑な生産工程を管理できる最新の工場で生産されています。