16. チェンソーに使われるチェンオイルの役割と種類
チェンオイルは、チェンの回転部分の潤滑油として摩耗や摩擦による熱の発生を抑え、チェンソーの本体、バーチェンを長持ちさせる役割があります。
チェンソーに使われるチェンオイルは、自転車等にさすオイルと同じくスムーズに回転させるための潤滑油のことです。
ここでは、チェンオイルの役割と必要性を具体的に紹介しながら、種類や選び方についてもチェックしていきます。
チェンソーのチェンオイルとは
チェンソーのチェンオイルの役割や必要性についてみていきましょう。
スムーズな回転を促す
チェンオイルはチェンソーの作動時に回転するチェン部分の潤滑油として使われています。
もしもチェンオイルを使用しないと、ガイドバーとソーチェンが焼きつき、潤滑不足でうまく作動しなくなってしまいます。
摩擦を減らして発熱を防止する
ソーチェンとバーは金属でできているため、摩擦熱によって部品が焼きつくとそのまま使い続けられなくなってしまいます。
しかしチェンオイルによって回転で生じる摩擦が減り、摩耗や発熱を防いでくれます。
チェンオイルの種類と選び方
チェンオイルの種類として、以下の3種類に分けることができます。
- 植物性チェンオイル
- 生分解性チェンオイル
- 鉱物性チェンオイル
植物性チェンオイルは植物由来のチェンオイルで、やや値段が張るものの環境にやさしいため、近年多く用いられるようになりました。
生分解性チェンオイルは植物性や鉱物性のチェンオイルに添加剤を使用して合成したタイプのチェンオイルです。環境にやさしく分解速度も早いオイルです。
鉱物性チェンオイルは石油からできているオイルで、入手しやすく従来のチェンオイルの主流として用いられています。原料が石油由来の為残留性が高く、使用場所や使用用途に注意が必要です。
チェンオイルの選び方としては、環境に配慮すべき場所では植物性チェンオイルや生分解性チェンオイルを、それ以外の場所やどうしても植物性チェンオイルが手に入らないケースでは鉱物性チェンオイルを選ぶなど、使用用途に応じたチェンオイルを選ぶと良いでしょう。
また、各チェンオイルを同じチェンソーで使用した場合、化学反応により凝固してしまう為、注意が必要です。自身が現在使用しているチェンオイルの種類を確認してください。
用途に合わせて選ぶ
チェンオイルはチェンソーを長持ちさせ、スムーズな作業に欠かせないものとして使われています。チェンオイルにもそれぞれ特徴や強みがありますので、価格や用途に応じて性能にも差がある為、自身の作業に最適なチェンオイルを選んでください。