Chainsaw 562XP
取扱い方法と手引き

チェンソーを使った作業の危ないポイントとは?

チェンソーを使用していると、作業者に跳ね返る「キックバック」と呼ばれる現象が起こることがあります。装備・作業環境を整え、正しいチェンソーの扱いを心がけることが大切です。

チェンソーの取り扱いについては、ケガやヤケドのほかに「キックバック」と呼ばれる現象に注意が必要です。

ここでは、キックバックと呼ばれる特有の現象について紹介し、予防法や安全に使うポイントを解説します。

チェンソーで最も危ないキックバックと予防法

キックバック現象の発生のしくみと予防法をみていきましょう。

キックバックが起きるしくみ

キックバックとは、使用中に突然チェンソーが作業者のほうに跳ね返る現象です。キックバックが原因で重症事故や死亡事故に繋がった例も数多くあります。

キックバックはガイドバーの先端上部付近に木材等が接触した場合に起こります。ガイドバーの先から木材に切り込む際に発生しやすく、ガイドバーの上側で切断したり、突っ込み切りの際にも起こりやすいといわれています。

キックバックの予防法

上記のようにキックバックが起きやすいシチュエーションは限られていますので、そのような使い方を避けることが第一の予防法となります。また、目立てを行い切れるチェンにしておくこと、デプスゲージを調整しておくことも予防につながります。 また、作業中に無理をして切り込まない、木が重なり切削が難しい部分はアプローチを変えるなどの方法も有効です。

チェンソーを安全に使うためのポイント

次に、チェンソーを安全に使うためのポイントをみていきましょう。

装備をチェックする

刃が頭部や体に当たってしまう可能性もあるため、ヘルメットやシールド、防護服や手袋などは必ず身につけましょう。また、慣性ブレーキ付きのチェンソーを使用することをお勧めします。 作業前に装備一式が整っているかどうかを確認するようにしてください。

安全を確保する

木材などの対象物との距離感や足元の立ち位置、安全な姿勢が取れるかといった現場の安全も確保してください。

安全な方法で作業を行う

チェンソーのキックバックは事故に繋がりやすいアクシデントの1つです。

周辺の環境・装備・切り方をそれぞれ意識し、チェンソーのメンテナンスも行って常に安全を確保するようにしてください。